歩行外来

歩行障害外来について

歩行は脳・神経・筋肉・関節など様々な要因によって困難になることがあります。歩行障害は転倒や骨折などの怪我や心肺機能の低下などに影響を与えます。また、歩行障害により活動制限を受ける事で物忘れや意欲の減退など精神機能にも影響を及ぼす可能性が高まります。自立して歩けることは介護負担の軽減、健康寿命の延伸につながります。
当院では「リハビリテーション専門医の視点」から病気の診断やリハビリテーションの必要性、装具や補助具の選定、介護保険や公的サービスなどの社会支援を含めたサポートを行っていきます。

受診の流れ

  1. 受付後、問診で現在の症状や病歴などを聞き取ります。
  2. 歩行障害外来を受診し、指示があれば検査をします。
  3. リハビリ担当者が歩行の状態を確認、ビデオ撮影します。

治療内容

  1. 疾患に対しての薬物療法
  2. 装具や補助具などの選定
  3. リハビリテーションの実施(運動療法を中心とした内容)
  4. 生活指導による筋力、持久力の改善
  5. 必要に応じて介護保険などの案内、障害者手帳の申請の提案

検査の実施項目(医師の指示があるものを実施します)

  • 下肢、体幹の筋力測定
  • 関節のXP
  • 足背動脈の蝕知
  • バランス検査
  • 歩行の観察・ビデオ撮影

※他の専門医による診療が必要な際には適切に紹介します。

診察日時(予約制)
月曜日~木曜日・土曜日午後枠
事前に電話予約をお願いします。(完全予約制)
☎046-204-6615

歩行で困っていることがある場合は下記のような病気が隠れていることがあります。

(1) 脳疾患

  1. 脳神経内科疾患
    パーキンソン病、正常圧水頭症など
  2. 脳神経外科疾患
    脳動脈瘤のような脳血管障害、脳腫瘍など

(2) 脊椎疾患

  1. 頚椎疾患
    頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎後縦靭帯骨化症など
  2. 腰椎疾患
    腰部脊柱管狭窄症(腰椎すべり症含む)、腰椎椎間板ヘルニアなど
  3. 脊椎・脊髄腫瘍

(3) 末梢神経障害

  1. 主に絞扼性末梢神経障害
    手根管症候群、肘部管症候群、足根管症候群など

(4) その他

  1. 神経・筋疾患
    筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィー、慢性炎症性脱髄性神経炎、多発性筋炎など
  2. 末梢動脈疾患
    閉塞性動脈硬化症など